実際にどのような背景があったかはわかりませんが、何かこう、現代社会の現実というものを突きつけられたようなニュースを目にしました。

知的障害ある息子の自死 「バカなりに努力しろ」メモに

小学生のころから一日も学校を休まなかった息子が、就職からまもなく自殺した――。浜松市西区の漁業鈴木英治さん(52)と妻のゆかりさん(50)が、次男航(こう)さん(当時18)の死の理由を問い続けている。航さんには軽度の知的障害と学習障害があった。

 航さんが、職場の自動車部品工場へ向かう途中で自殺したのは3年前の5月20日。その日、いつもより早く家を出た航さんは、通勤に使っていた午前7時20分の電車をホームでやりすごした。次の電車も見送り、同46分の貨物列車に飛び込んだ。駅の防犯カメラに映像が残されていた。

 航さんは、現場で教えられた仕事の手順などを細かくノートにメモしていた。その中にはこんな走り書きがあった。「バカはバカなりに努力しろ」(続く)

引用元:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK526FLHK52UTPB01G.html


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記事を要約すると、軽度の知的障害と学習障害を抱えた鈴木航さんが、大手自動車部品工場に障害者雇用枠で就職したのち僅か50日で自ら命を絶った、ということですが、その仕事内容をメモするノートに


「バカは、バカなりに努力しろ。」


と記されていたそうです。

果たしてこの一文にはどんな意図が隠されているのか、本人が死んでしまった以上、その謎は永遠にわからないままでしょう。なんとも後味の悪いニュースです……。


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記事中にもありましたように、現在は法律によって障害者雇用促進法というものが設けられており、会社は一定数の障害者を採用しなければなりません。

まぁ、現状はそれは建前であって障害者の雇用はまだまだといった部分があるんですけど、果たして障害者の皆が皆、健常者主導で営まれる会社に勤めることを望んでいるのかどうか、それはまた別問題になってくるように感じています。

もちろん、社会に出て働いて自立するということが一番望ましいことかもしれませんが、障害者が働くにあたっては、まずは会社の「受け入れ態勢」が十分に整備されている必要があります。そうしないと、障害者と健常者の間に大きな「歪み」が生じてしまうからです。

かといって、受け入れ態勢をきちんとしている会社なんてのはごくごく僅かなもの。大半の会社は「仕方なく」受け入れてるところが大多数ですし、中には国から出る助成金目当てで障害者を雇用する会社も実在しているのですから、そんな会社で障害者が働けるとは到底思えません。


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こう言うと語弊があるかもしれませんが、私個人的には、障害者は障害者なりの仕事をすれば良いと考えています。何も無理して健常者と同じ土俵で仕事をする必要はなく、個々人の身の丈にあった仕事をすることが一番大切だと思うんですよね。もっともこれは健常者にも同じことが当てはまるんですけど、人間てのは無理が祟ると必ずストレスを抱えて病んでしまいますから。

ただ、そんな考えを前面に打ち出すと、今度は「差別だ!!」と馬鹿騒ぎする連中が出てくるのがまた厄介でして、余計に話がこじれてしまったりすることも珍しくありません。そう、いつの間にか「障害者目線」ではなく「エセ人権派目線」でこの障害者雇用問題が語られてしまい、一向に問題が解決しない、と。困ったものです。


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鈴木航さんはどういう気持ちで就職したのか、それは本人の人生にとってどんな意味があったのか、経緯はどうであれ結果的に「自死」という選択をしてしまった事実がある以上、彼にとっての「就職」は生きることよりも辛かったことだと思います。

一体、そこまで彼を追い詰めてしまった一番の原因は何だったのか、ここの部分を社会全体で「彼の目線=障害者目線」で見てあげることができなければ、障害者雇用問題は永遠に解決することはないでしょう。


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